使い切れなかった通信量
翌月に繰り越せます
スマホで高速通信可能な通信量を越えてしまうと、大幅に
(ネットが満足に出来ないほど)通信速度が制限されてしまいます。
料金を払って通信量を追加することも出来ますが、
ただでさえ高いスマホ代を払っているのに、簡単に追加料金を
払うことは躊躇してしまいます。
逆に、それほどスマホではネットを使わず、毎月通信量が
多く余ってしまっている人も多いのではないでしょうか。
上限7GBで6GB以上使っているならともかく、4~5GBぐらいしか
使っていないとなると、同じ料金なのに勿体なく思います。
以前は、大手キャリアでは締め日に通信量がリセットされ、
何GB残余っていようがどうすることも出来ませんでした。
しかし、現在では大手キャリア3社でも余った通信量を
翌月に繰り越すことが可能となっています。
特に申込や手続きの必要は無く、対象の料金プランに加入すれば、
自動的に繰り越されます。
ただし、繰り越した通信量は翌月いっぱいまでしか使えません。
例えば、月7GBのプランで4月に全く通信量を使わなければ、
7GBは繰り越され5月は14GBまで使うことが出来ます。
5月も全く使わないと6月は21GB使える、というわけではなく
5月中に使い切れなかった4月分は消滅してしまい、
6月も14GBが上限になるというわけです。
いずれにしても、余った通信量で翌月余分にスマホが使えると
何だか得した気分になりますよね。
(得はしてないんですが・・・)
MVNOなら通信量繰り越しは常識
さらに先を行くサービスも
大手キャリア3社で通信量の繰り越しが可能となったのは、
つい最近の話です。
2015年、端末代「実質0円」など新規顧客の過剰な優遇が
問題視され、それを是正するために各社が新料金プランを
発表しました。
この新料金プランで通信量の繰り越しが初めて可能となったので、
旧料金でまだ契約している人は余った通信量は切り捨てられて
いますよ。
このように、ようやく大手キャリアでも可能となった通信量の繰り越し
ですが、MVNOでは以前から当然のサービスとなっています。
全てのMVNOというわけではありませんが、
・DMMモバイル
・IIJmio
・OCNモバイル
・楽天モバイル
・mineo
などでは繰り越し可能となっています。
また、大手キャリアでは料金プランを変更すると通信量は
リセットされるので、繰り越し分は無くなってしまいます。
しかしMVNOでは料金プランを変更しても、
繰り越した分は無くならずに使えたりもするんです。
1ヶ月分すら使い切れないのに、繰り越し分まで上乗せされても
当然使い切れませんよね。
そんな場合に、MVNOなら容量の少ないプランに変更することで、
繰り越し分を使い切ってしまうことも出来るというわけです。
料金の安さだけでなく、サービス面でも一部とはいえMVNOに
先を行かれるようでは、大手キャリアを選ぶ理由は
最早「ブランド力」しか・・・。
同じ繰り越しでも・・・
大手キャリアとMVNOでは考え方が違う!?
始まった時期の早い遅いはともかくとして、
現在では大手キャリアでもMVNOでも余った通信量を
翌月に繰り越すことは出来ます。
しかし、同じ通信量繰り越しでも大手キャリアとMVNOでは
大きな違いがあるんです。
それは、「繰り越し分を先に使うか後に使うか」ということです。
大手キャリアでは「当月に割り当てられた通信量が先に消費され、
それが無くなってから繰り越し分が使われる」のです。
一方、MVNOでは「繰り越し分の通信量から消費され、
それが無くなると当月の通信量を使う」というふうになっています。
例えば月7GBの料金プランで、
・4月・・・4GB
・5月・・・9GB
とそれぞれ通信量を使ったとします。
大手キャリアの場合、4月分の余った3GBは5月に繰り越され、
5月は合計10GB使えることになります。
5月に9GBを使うのですが、まず5月分の7GBが使われて
オーバーした2GBを繰り越し分で賄います。
そうすると「1GB」余るのですが、これは4月の繰り越し分であり、
繰り越し分の有効期限は5月いっぱいです。
なので、この「1GB」は6月に繰り越されることは無く、
切り捨てられてしまうのです。
一方MVNOでは、まず4月の繰り越し分から使われるので、
余った「1GB」は5月分の繰り越しとして6月に使うことが出来ます。
こうしてみると、大手キャリアの「繰り越し」は
何ともセコイような気がするのは筆者だけでしょうか・・・。
大手キャリアはライトユーザーに冷たい?
小容量プランが追加されたが・・・
大手キャリアの新料金プランでは、ライトユーザー向けの
小容量プランが追加されました。
しかし、この小容量プランは決してお得とは言えず、
逆に色々な特典が受けられなくなっているのです。
先の「通信量の繰り越し」に関しても、5GB以上のプランが対象で
あり、小容量プランでは通信量の繰り越しが出来なくなっています。
また、以前の定額プランなどと比べて割高などころか、
料金自体が高くなってしまうことも。
さらに、機種変更などで端末購入の際にも、
小容量プランでは割引幅が小さくなっていたりします。
何だか、総務省にケチを付けられないように、
間に合わせに作ったような感じしかしません。
これじゃあ、「ライトユーザーはどうぞMVNOへ」と
大手キャリア自らが言っているようなもんですよねぇ・・・。
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